【初音ミクさんを出土する工程】
①初音ミクさんを現世に降臨させる
②初音ミクさんの型をとる
③初音ミクさんの型を使って、初音ミクさんの化石を作る
④埋めて掘る
⑤初音ミクの出土
やるぞ!
①初音ミクの降臨
初音ミクさんは実際にはほぼ居ないも同然なので、もし私たちが初音ミクさんの姿を見たいと思ったら想像でこねくりこねくりしていくしかありません。
今回は紙粘土を使います!
使いました!
「こんにちは」
「初音ミクです」
本物の初音ミクさんだ…!私、ミクさんのファンです!
「ありがとう」
ちなみにずっと聞いてみたかったんですけど、内蔵の色って何色ですか?
「水色ですね」
②初音ミクさんの型を取る
初音ミクさんがいらっしゃったので、初音ミクさんの型を取ります。
温めると柔らかくなるプラスチックを使います。
初音ミクさんが呼吸してなくて本当に良かった…
型がバッタの可食部くらい小さいので全身を包めません。ハプニングです。
ハプニング・スルーで型完成!
日本人形とかよりもこういうのが廊下の奥に浮いてた方が死を感じますねといった見た目になってしまいました。
③初音ミクの化石を作る
型を使って化石を作ります。
これが…
こうで…
こうして…
こうだっ!!!!!!!!
またしてもハプニング発生。粘土が思ったよりももろく、持ち上げた瞬間焼いた後の祖母の骨みたいに崩れてしまいました。
首周りにボンドを塗っていると「宝石の国」を思い出します。
え!?!?!?!?ちょっと待って…
このボンド……「本当に体調が悪い時の鼻水」の色してない?
もしくは「コンクリートの上をよくよく見てみるといっつもいる、小さい緑色の虫をつぶしたら出てきた汁」の色じゃない!?
④埋めて、発掘する
困ってしまいましたが、色はそのままになんとかくっつきました。いよいよ発掘していきます。
発掘するにはまずは埋めねばということで、y座標を4ほど下げて庭にやってきました。
家の庭(私有地)です。
浅い穴を掘りました!
さようなら、初音ミクさん。
目印に枝を立てます。
期せずしてペットの墓みたいになってしまいました。初音ミクさんには本来無いはずの、死という概念を与えることに成功です!
埋めたら間を置かずに掘ります。発掘はスピード命。
初音ミクさんを発掘したことを発表した時のインタビューでの回答の練習をしながらやります。
「いや~、びっくりしましたよ。私は大分県に住んでるんでね、庭を掘ったら温泉が湧いてくるんじゃないかってことを思い立ちまして。日曜日には毎週スコップ片手に庭に出てたんです。」
「そしたらまさか出るなんて。温泉じゃなくて、化石がですよ。」
「本当にびっくりしました。近所のそういうのに詳しい知り合いに見せたら、『こりゃあ初音ミクの化石だ』って。そんな名前の首長竜がいるんだ、って思ったら、人間だっていうじゃないですか。」
「それにしても、まさかこんなに話題になるなんて思いませんでしたね。そんなに有名な方なんですか?その初音ミクさんっていうのは。ちょっと生物学には詳しくないんで、わかんなくて…」
…お気付きでしょうか。
私も信じられませんでした。初音ミクさんの化石を発掘しようと思っていたら、初音ミクさんのほかにある物が発掘されてしまったのです。
そう、食パンの袋を、止めるやつ…!
これ、水色でツインテールで、ほぼ初音ミクですよね…
こ、これじゃ…
終わり